テネシーウイスキーといえばジャックダニエルですが、他にもたくさんのテネシーウイスキーがあります。ジャックダニエルについで次に有名なのがジョージディッケルでしょうか?今回はそのジョージディッケルを製造しているカスケードホロー蒸留所を訪れてみました。
目次
カスケードホロー蒸留所
カスケードホロー蒸留所はジョージ・ディッケルにより設立された蒸留所です。ジョージ・ディッケルはもともとテネシー州のナッシュビルで靴などの小売業を生業としていましたが、のちにアルコールの小売にも携わるようになり、1870年にウイスキーの蒸留所を設立しました。アメリカの禁酒法時代(テネシー州は1910~1934年)になると蒸留所は閉鎖されました。その後カスケードブランドはシェンリー蒸留所に売却されましたが、1958年に現在の地で蒸留所が復活し、今に至ります。
蒸留所はテネシー州の中南部に位置し、山に囲まれた自然豊かなところにあります。蒸留所までの道のりには小川が流れており、野花が咲いて非常に美しい景観です。(スマホのカメラでは美しさが伝わりにくいですが…)
地図(Google Map)
蒸留所見学方法
カスケードホロー蒸留所のホームページより予約出来ます(前日まで予約可)。当日空きがあれば、現地のカウンターで直接申し込んで見学することも出来ます。料金は試飲込みで$25(税抜き)、約1時間のツアーとなります。
カスケードホロー蒸留所のH.P.
見学ツアーの様子
まずはジョージ・ディッケル氏の像の前でカスケードホロー蒸留所の歴史について話をしてもらいます。
歴史の話が終わると工場に向かいます。この時間帯のツアーは私を含め計6名でした。(1回のツアーの定員は最大16名)
工場の中に入るところです。ここで建物の説明をしていただきます。
工場内
発酵槽の様子です。この蒸留所には9個あると言っていたような…。
連続式蒸留器(この設備で1回目の蒸留を行います)
蒸留された原酒を溜めるタンク
テネシーウイスキーといえばチャコールメローイング(蒸留後の原酒をサトウカエデの炭でろ過する工程)。写真はその説明を行ってくれている様子です。バーボンウイスキーとテネシーウイスキーの違いはこの工程の有無にあります。この工程を経ることで原酒の雑味を取り除き、フルーティ感を与えます。
試飲
工程見学が終わると、試飲タイムになります。
$25のツアーで試飲できるのは4種類です。少し高い料金設定のコースもあり、追加で2種類のウイスキーを指名して試飲出来ます。
試飲中には生産されたウイスキーについての熱弁を聞きました。私のお気に入りのウイスキーはどれだとか、昔のウイスキーの話、何年のものが良いなど…
こちらはポストカード入れ。ツアーの最後にポストカードが渡されます。住所を書いてこの棚に入れると、郵送してくれるサービスがあります。
以上がツアーの様子でした。
P.S.
今回初めてのテネシーウイスキーの蒸留所の訪問でした。少人数での見学ツアーはゆっくりと工程を見ることが出来ますし、質問もしやすい雰囲気(英語が堪能であればですが…)で非常に良い勉強と経験になります。何年後かにもう一度訪れてみたい、そう思える良い時間を過ごすことが出来ました。