テネシーウイスキートレイル#6ということでローレンスバーグ郡にあるゴブラースプリングス蒸留所を訪れてみました。
目次
ゴブラースプリングス蒸留所
2017年から、マスターディスティラーのジョン・ハッチャーによって少量のハンドメイドのクラフトウイスキーを手掛けている蒸留所です。テネシー州ローレンス郡の製造プロセスを踏襲しスウィートマッシュウイスキーの製造に専念していています。
ゴブラースプリングス蒸留所のH.P.
www.gobblerspringsdistillery.com
蒸留所へのアクセス
テネシー州中南部ローレンスバーグ郡の森の中、まさに秘境です。
幹線道路から外れると牧場を突っ切る車のすれ違うのがやっとなほどの道を進むことになります。そこには日本では見られない広大な牧場の景色が広がっています。
たまに牛の鳴き声が聞こえてきます…。
少しの間この風景を眺めていましたが本当に何もなく長閑です。
蒸留所にさらに近づくと、道路は舗装すらされていません。車のすれ違いは困難なので、対向車が来ないことを祈りながらの運転になります(急な角度の上り坂もあり、今日は車が4WDであったことに感謝…)。
途中には自然の小川も出現します(大雨の後に来たらどうなっていたことか…)。ただ、ナビは間違いなくここを正しい道であると示しているので信じて進むことに…。道のところどころに掲げられている蒸留所の看板に少し安堵します。
蒸留所の敷地に到着すると、4つほどの建屋があります。まず、どこに行って良いか分かりません。敷地を車で一周している間にマスターディスティラーのジョンが出迎えてくれました。
こちらはGoogleマップの上空写真。まずは事務所の建屋を訪ねることになります(この建屋も農機具やバギーが置いてあり見た目倉庫なので、事務所には見えません)。
事務所での試飲
こちらはウイスキーです。マッシュビルはコーン80%、小麦20%で水は敷地内のゴブラースプリングスの水を使っています。こちらは4年熟成らしいですが、5年熟成ものが最高とのこと。
試飲はロック、水割り等、飲み方を選択させてもらえます(今日は香りだけ試飲で…)。
こちらはムーンシャイン
ウォッカ、ジン、各種フレーバーのムーンシャイン、何でも試飲させてくれるとのことです。
良いものを見せてあげると、100年以上前のピアノを見せてもらいました。
ジョンが演奏してくれるのかと思ったら、自動演奏でした。曲名は分かりませんがすごく明るい曲♬。
蒸留工程の見学
まずは蒸留設備の簡単な説明をしてもらいました。
次は発酵工程。ここでマッシュビルの説明、発酵の説明を受けます。
次は蒸留工程。こちらでは蒸留方法の説明と、ウォッカ、ムーンシャイン、ウイスキーの蒸留方法の違いについて説明を受けました。
最後に熟成工程。こちらはウイスキーの熟成樽。樽は一般的にオークなどの木製だと思っていましたが樹脂製でした。環境に配慮した製造を心掛けているとのこと。初めて見ました。
樽の中には熟成中のウイスキーとともに焦がされたオークの木材が一緒に仕込まれていました。
タップルームと蒸留所の夢
こちらは現在建設中のタップルームです。100年ものの木材を使っていると言っていました。
将来的には週末に音楽イベントを行いたいのと、フードトラックを呼んで食事も振舞いたいと夢を語っていました。アメリカ人の仕事のゴールは明確でないのはあるあるですが、いつか夢がかなってくれるとうれしいですね。
今日は本当に良い経験をさせていただきました。最初は私一人しかお客が居なかったので、ジョンとの1対1での英語でのコミュニケーションになりました。英語のおぼつかない私に対しても、丁寧に接してくれて本当にうれしかったです。あと、バギーにも初めて乗せてもらいました。
P.S.
他のお客さんにも話しかけてもらいとてもアットホームな時間を過ごすことが出来ました。また戻って来いよとみんなで手を振って見送ってくれたので、今度はローカルの同僚でも連れて再訪してみたいと思います。