バーボントレイル第9弾ということで、ケンタッキーダービーのオフィシャルスポンサーで有名なウッドフォードリザーブ蒸留所の様子を紹介します。
バーボントレイル第8弾(ジムビーム蒸留所)の記事はこちらから
essentialquality.hatenablog.com
過去のウッドフォードリザーブとミントジュレップの記事はこちらから
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目次
ウッドフォードリザーブ蒸留所とは
1812年に現在の地でオールドオスカーペッパー蒸留所としてペッパー家によって創業が開始された。1878年にペッパー家からラブローとグラハムに蒸留所が売却されて以降、何度かのオーナーの変更があり、1994年にブラウンフォーマン社が蒸留所を買収し、2003年にブランド名のウッドフォードリザーブ蒸留所に改名され現在にいたる。1838年に建てられた建屋はアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定されており、バーボン産業発展を担ってきた歴史的な価値も評価されている。生産されているブランドはBOURBON、RYE、MALT、WHEATなどを含むウッドフォードリザーブブランドのみ。
蒸留所のロケーション
レキシントン市内から車で30分ほどのところにあり、周辺には他のウイスキーの蒸留所も多い。蒸留所以外に周辺には多くのサラブレッドの生産牧場も多く存在する。ブルーブラスハイウェイからも近く車でのアクセスも良い。
長閑なサラブレッドの生産牧場の間を抜けて蒸留所に向かいます。
蒸留所ツアー
ツアーは一般的な蒸留施設の見学ツアーをはじめ、マスターディスティラーのガイドによるツアー、テイスティングツアーなど各種のツアーが選択できる。H/Pより予約を行うが、ツアーの回数も多いことから平日は比較的簡単に予約出来るが、休日は予約はすぐに埋まってしまう為、非常に予約がとりにくい。
蒸留所のH/P(DistilleryのTOURSから予約)
見学ツアーの様子
蒸留所の建屋の道を挟んだ反対側にあるGristmill Houseからツアーは始まる。
私が参加したツアーは蒸留施設、熟成倉庫が見学出来るツアー$32。
建屋のカウンターにてチェックインを行い、ツアー開始を待つ。
美しく展示されているウッドフォードリザーブ
こちらの絵はウッドフォードリザーブ ケンタッキーダービー2023に描かれているセクレタリアトの肖像画(1973年ケンタッキーダービー勝馬)。
時間になりマイクロバスに乗り込み蒸留所エリアへ移動(たかだか2-3分程度の乗車)。
今日のガイドは若いお兄さん…
仕込み、発酵、蒸留工程の建屋の見学
まずは糖化と発酵工程の説明から(ここではマッシュビルと糖化、発酵の条件について詳しく説明される)。
(バーボンのマッシュビル:コーン72%、ライ麦18%、麦芽大麦10%)
原料を糖化する釜
発酵中の樽
全部で8樽あります
次は蒸留工程
ここの蒸留の特徴は銅製ポッドスチル蒸留器による3回蒸留
樽詰め工程
熟成倉庫の見学
熟成倉庫には歩いて移動
建屋は1892年完成で、壁にはライムストーン(石灰岩)が使われている
倉庫内部
他の蒸留所を見学した時に感じたヒンヤリ感は無く温かく感じる。
7年熟成されている樽が並べられている
こちらはかなり古い樽(85'の文字が見える…39年熟成?)
倉庫内部は美しく趣がある…
テイスティング
ツアーの最後はテイスティングへ
試飲出来るのは全部で5種類
(写真左からBOURBON、MALT、RYE、WHEAT、BOUBLE OAKED)
チェイサーとチョコレートもついてくる
試飲でツアーで終了
ツアー後はギフトショップへ
今回はケンタッキーダービー2024を購入
以上がウッドフォードリザーブ蒸留所のツアーの様子でした。
ケンタッキー州最古の蒸留所と言われるだけあって、歴史的な建築物は壮観でした。ペッパー家が創業したということもあり以前訪問したジェームスEペッパー蒸留所を思いながらの見学でしたが、やはり歴史の重みを感じたのはこちら…。次の100年に向けて末永く蒸留が続くことを願います。
2023年に訪問したジェームスEペッパー蒸留所の記事