かつてアメリカのテネシー州にマラソンモーターワークスという自動車会社が存在していました。100年以上も前(1907-1914年)に自動車が生産されていたのですが、現在もその工場跡地がナッシュビルに残されています。一時期は廃墟として放置されていたようですが、近年再整備され、現在はナッシュビルの主要観光資源として多くの観光客を集めています。
工場跡地はナッシュビルのダウンタウンからほど近いところに位置しています。
建屋はアメリカの国家歴史登録財に指定されており、日本でも間違いなく近代化遺産に登録されるレベルの建築物です。
ナッシュビル市内の観光循環バスのルートにもなっていて、多くの観光客が乗降しています。
屋内には自動車工場時代の歴史が学べるパネルや機械類が展示されています。
工場関連の展示品以外にアンティークショップ、雑貨店、オリーブオイル専門店、バーなども入居しています。
今回の訪問の主目的はウイスキーの蒸留所でした。まずはTennessee Legend Distillery(テネシーレジェンド蒸留所)から。この蒸留所はテネシー州内に4か所店舗を展開しており、そのすべてで無料テイスティングが出来ます。
数あるムーンシャイン、クリーム系リキュール、ウイスキーの中から5種類を試飲出来ます。(純粋なウイスキーは2種類しかありません…)
初めに5つのカップを渡され、試飲したい銘柄の上にカップを置くと、店員さんが注いでくれます。
このスポットでは蒸留所のオリジナルグッズや試飲出来るすべてのお酒も売っています。試飲したからと言って必ずお酒を購入しなければならないということもありません(日本人だから言われないだけなのか…)。奥には蒸留施設もあるようですが、中は見れませんでした。
あとこの工場内にはコルセア蒸留所も入居しています。この後別の蒸留所に行く予定だったので、今回試飲と見学はパスです。
あと、ジャックダニエルのアンテナショップも入居していました。
次に向かったのが工場建屋を出て少し歩いたところにあるネルソン・グリーン・ブライアー蒸留所(Nelson's Green Brier Distillery)です。こちらの建屋は一見新しそうに見えますが、古い建築物をリノベーションしたものになります。
建屋の裏側の様子、歴史を感じられる佇まいです。
この蒸留所は$12の有料テイスティングになります。先ほどの無料テイスティングと違い、テイスティンググラスで結構な量(1ショットに近い量)が試飲出来ます。試飲出来るのはウイスキー3種類とコーヒーテイストのリキュール1種類です。
今回は参加しませんでしたが、$25で蒸留所見学も出来ます(ツアーの予約は蒸留所H.P.から)。
こちらのグッズ売り場にこんなパネルも掲示されていました。やはりこちらの建屋もマラソンモーターワークスの一部だったみたいですね。
グッズ売り場には美しくウイスキーが陳列されています。
以上が工場跡地のウイスキー蒸留所の紹介でした。
蒸留所の検索をしていて初めて存在を知ったマラソンモーターワークスですが、本当に美しい状態で保存されており一見の価値があります。ナッシュビルに来られる機会があれば一度行かれることをお勧めします。
最後にマラソンモーターワークスで生産された自動車の動画のリンクを紹介させていただきます。