ケンタッキー州レキシントンにあるスペンドスリフトファーム(Spendthrift Farm)を見学したので、その様子を紹介したいと思います。
ケンタッキー州はアメリカ競馬の聖地で、レキシントンの街にはキーンランド競馬場を中心に数多くのサラブレッド生産牧場があり、アメリカで生産されている競走馬の約半数はケンタッキー州で生まれています。9月にはアメリカ最大のサラブレッド(1歳馬)セリ市であるセプテンバーイヤーリングセールがキーンランド競馬場で行われます。
セプテンバーイヤリングセールを紹介した過去の記事はこちらから
essentialquality.hatenablog.com
目次
スペンドスリフトファームとは
レキシントンの東側に位置しており、キーンランド競馬場から車で20分程度のところにあります。開場は1937年で、過去にはナシュア、レイズアネイティヴ、シアトルスルー等の名種牡馬を繋養しており、1984年にはエリザベス女王も訪れたこともある名門牧場です。その後、経営が傾き規模を縮小していきましたが、近年イントゥミスチーフの種牡馬としての成功があり、再度規模拡大がされています。
牧場見学予約方法
見学には事前予約が必要で、下記サイト(VISIT HORSE COUNTRY)の"BOOK YOUR TOUR"の"TOURS BY MEMBER"から予約を行います(サービス料込みで$34.5)。visithorsecountry.com
※このサイトはキーンランド競馬場のH/Pにリンクがあります
私が見つけた牧場見学予約サイトは今のところココだけで、他にも無いか探しています…
牧場見学の様子
正門を入って一本道を進むと、牧場事務所が見えてきます。事務所に入り、スタッフの方に予約を確認してもらい、見学開始時間まで待ちます。
事務所には重賞競走の優勝トロフィーが飾られています。
写真のトロフィーはAuthenticの146回ケンタッキーダービーの優勝の時のもの
名牝BEHOLDER(G1:11勝)のゼッケン
時間になるとツアーの開始。まずは事務所内のTHE 1937 ROOMで牧場の歴史をまとめた動画を見ます。
動画視聴後、種牡馬厩舎に移動(今回の見学ツアーは種牡馬見学が目的)
木に囲まれた牧場は美しい…
種牡馬厩舎が見えてきました
いきなりお出迎えしてくれたのがイントゥミスチーフ(写真右)。写真左はマイル以下の距離で活躍したジャッキーズウォリアー。
イントゥミスチーフ(G1:1勝 キャッシュコールフューチュリティ)
イントゥミスチーフは現役時代よりも種牡馬になってから本領発揮した馬で、オーセンティック、ライフイズグッドなどG1馬17頭の父親です。2023年の種付料は$250,000と破格で、今年で18歳になります。
次は種牡馬展示
マキシマムミスチーフ(G2:1勝 レムゼンS)
オーセンティック(G1:3勝 ケンタッキーダービー、BCクラシック、ハスケルS)
サイバーナイフ(G1:2勝 アーカンソーダービー、ハスケルS)
アーカンソーダービーはオークロンパーク競馬場で現地観戦してました…
ヤウポン(G1:1勝 フォアゴーS)
勝ったフォアゴーSはこのヤウポンが最後の直線で隣の馬に嚙みつきに行った有名なレース。ネットで観戦していましたが、衝撃的だったのを思い出します…
種牡馬展示されたのは以上の馬たちです。
その他の種牡馬は厩舎の中をのぞく形で見学しました。下記写真は一例ですが、基本所属するすべての種牡馬の様子を見ることが出来ます(その日の馬の体調次第で)。
モードニゴール(G1:1勝 ベルモントS)
オマハビーチ(G1:3勝 アーカンソーダービー、マリブS、サンタアニタスプリントCS)
シアトルスルー(アメリカ3冠などG1:8勝)のプレートも残されていました
こちらはナシュアの銅像
以上がスペンドスリフトファームの牧場見学の様子でした。
P.S.
競馬マニアの方にしか分からないかも知れませんが、大種牡馬イントゥミスチーフが間近で見られたのが私にとって貴重な体験となりました。日本の競馬でも何頭かイントゥミスチーフ産駒が走っていますが、いつか活躍馬が出ることを期待しています。