【アメリカ競馬】エリスパーク競馬場【Stephen Foster Stakes】

ケンタッキー州にあるエリスパーク競馬場を訪れてみたので、その様子を書きたいと思います。

2023年度のケンタッキーダービーから続いていたチャーチルダウンズ競馬場の春季開催ですが、競走馬の不慮の事故が多発したことにより、急遽中止が決定。6月初旬より同じ州内のエリスパーク競馬場で代替開催が行われることになり、チャーチルダウンズ競馬場で行われる予定だったビッグレースもそのままエリスパーク競馬場で実施されることになりました。それら重賞競走の中にStephen Foster Stakes(スティーブン フォスター ステークス)というレースがあるのですが、今年から"GⅠ"に再昇格されたものもあります。1922年に開場したエリスパーク競馬場ですが、GⅠを実施するのは史上初ということで、代替開催が決まった時から、私も非常に関心がありました。そういう経緯もあり、今回エリスパーク競馬場を訪れてみる運びとなりました。

 

目次

エリスパーク競馬場の立地

ケンタッキー州とインディアナ州の州境にあります。州を分けているオハイオ川の北側に位置するので、てっきりインディアナ州の所在かと思っていましたが、実はケンタッキー州とのこと。川の真横の低地に競馬場があり、氾濫が起きると間違いなく水没するような場所です。このブログを書くにあたり、エリスパーク競馬場について調べてみましたが、やはり過去オハイオ川の氾濫で水没したことがあったようです。

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競馬場の施設

コースですが、ダートコースと芝コースが設置されています。チャーチルダウンズ競馬場と比べとてもこじんまりとしており、昔の地方競馬(笠松競馬場?)を思わせるような雰囲気です。

 

入場は無料です(ちなみに公式のレーシングプログラムは$5)。ゲートには警察がいて、手荷物チェックを行っています。

 

競馬場内にはカジノも併設されています。メインスタンドの左の2階建ての建屋がカジノです。

 

建屋は歴史があり、かなり古いです。

 

上にも書きましたが、この競馬場は過去(1937年)に水没をしています。その水が上がった痕跡が建屋に残されているそうなので、多分ですが、1922年に開場した当時の建屋がそのまま使われていると思われます(今年で101歳…)。

 

パドックだけはとても新しかったです。これにも理由があり、2005年に発生した竜巻により宿舎、パドック、厩舎の一部が倒壊してしまったようで、建て替えを行っています(歴史あるメインスタンドは無事だったようでなにより…)。残念ながら数頭の競走馬も被害に会ってしまったとのこと…。

ケンタッキー州西部は竜巻が発生しやすい地区でもあるので、自然の影響をもろに受けてしまう競馬場です。

 

競馬場のグルメ

日本の地方競馬場のように特にバラエティがある訳では無く、いたって普通のアメリカ食くらいしかありません(ピザ、ハンバーガー、ホットドック、チキンなど…)。一台だけですがキッチンカーは来ていました。

スタンド内にバーがありますが、スタンド外の簡易テント内にもバーが設置されていました。これもアメリカの競馬場でよく見かける光景ですが、バーのカウンターに券売機が設置されているので、思い立ったらすぐに馬券が買えます。

 

2Fの有料のデッキ(スカイシアター)にはもっと高級な食事もあると思いますが、今回は中に入っていない為不明…。

 

Stephen Foster Stakes (GⅠ)

レースに勝ったのは写真の6番のWest Will Powerでした。

肝心の馬券ですが、1着のWest Will Powerと8着(しんがり負け)のProxyの馬単表裏の一点づつしか買っていなかったので適中ならず…。(レース前は結構自信あったのですが…)。

 

P.S.

馬券の結果は良くなかったですが、他にも重賞競走もあり一日楽しむことが出来ました。GⅠなのでかなり込み合うかなと心配していましたが、駐車場も全く問題無く幸いでした。普段はもっとのどかな競馬場だと思います。

大きなレースもあるので日本人も少しはいるかなと思いましたが、誰も見かけることは無く…。日本と違って、アメリカでの競馬ブームは特に来て無い様です(ケンタッキーダービーを除いて)。