キーンランド競馬場で行われるセプテンバーイヤーリングセールに行ってみましたので、その様子を書きたいと思います。
過去投稿させていただいたキーンランド競馬場に関する記事はこちら
essentialquality.hatenablog.com
目次
セプテンバーイヤーリングセールとは
毎年9月にキーンランド競馬場で行われている1歳馬のセリ市です(2023年は9/11~9/23の12日間(9/15は休み)に開催)。全米1の規模を誇る1歳馬限定のセリ市ですが、約4000頭もの馬が上場し、特に初日のBook1は良血馬がラインナップされます。このセリ市の出身馬の活躍は知られており、世界各国のバイヤーが注目し、2023年も日本人関係者による購入もされています。
セール見学ツアー
私はしがないサラリーマンなので、バイヤーの立場での参加は出来ません。キーンランド競馬場のサイトからセールのツアーが出来ることを見つけたので、そこから予約し、参加してみました(ツアー料金は1時間半で$35+税)。毎年9月と11月にセールを行っていますが、9月は1歳馬、11月は繁殖牝馬です。
キーンランド競馬場の行っているツアーにはセール見学ツアー以外にも、バックグラウンド見学ツアー、オーナー体験ツアーなど、様々行われているようです。
キーンランド競馬場のH/P
競馬場のH/Pからは各種ツアー以外に、競馬開催日の入場券、指定席の購入も行えます。
ツアー当日の様子
ツアーは朝9時から開始されます。15分前までにWelcome Center(メインスランドの一番西側)と呼ばれる事務所まで行き、チェックインを行います。駐車場はG1開催日でも無いので、そこまで混雑しておらず、好きなところに駐車出来ます。
9時からツアー開始ですが、前後で他のツアーも行っているので、間違えて付いていかないようにしなければなりません。私(他の米人参加者も)は初め他のツアーに混じってしまっていました。
まず初めにキーンランド競馬場の解説ビデオを見ます。
次に普段立ち入れないクラブハウスの見学になります
スタンド4Fからの眺め
ウイナーズサークルから朝の調教の様子も見学します。
調教は毎朝5~10時に行われています。10月からのキーンランドフォールミートに出走する馬でしょうか?
ツアーではマニアックな話から馬券の買い方、競馬新聞の読み方など基本的な競馬の説明も行われます。セールツアーに参加する人なんか、競馬マニアくらいしかいないと思ったら意外とそうでは無く、一番距離の長いレースは?など競馬初心者的な質問もされていました。ガイダンスはすべて英語です。私は英語は苦手ですが、一応競馬の知識だけはある程度あるので、大体何を説明しているかは分かりました。
閑散とした早朝の競馬場の風景は美しい
来賓室
ここまでで約1時間15分が経過(ツアー予定は1時間半ですが…)、ここから主目的のセールの見学に移動です。途中、競馬開催時には無かったコンテナを見つけたのですが、これは関係者の簡易ミーティングルームだそうです。
厩舎の様子。セールに上場される馬は2日間ここに滞在するようです。
バイヤーはここで購入予定馬の事前確認も行えます
セリ前の下見所
セリ直前の馬
セリ会場
当日は5日目だったので、そこまで人は多く無かった感じでしょうか?
レストランもあり食事も行えます。バイヤー、関係者では無くても利用できます。
セリ市会場でツアーは終了となります。この後は自由に見学してくださいとのことでした。
以上が2023年のキーンランドセプテンバーイヤーリングセールの様子でした。厩舎だけでなく今まで入った事の無かったクラブハウスにも立ち入れたので、良い経験が出来ました。ただ、セリ会場には特にセキュリティーゲートなどは無かったので、関係者では無くても普通に中に入れそうです(それこそ関係者出はないマニア以外は来ることは無いでしょうが…)
P.S.
上場馬の馬番号、血統、近親馬の情報が書かれているハンドブックです(貰って良いとのことでしたので、記念にいただいてきました)。ただセールのサイトからは簡単に上場馬の情報が得ることが出来ます。
血統表を見ていると、直近のアメリカでの血統と種牡馬のトレンドが分かって飽きないですね…。