ケンタッキーの牧場見学第5弾、レーンズエンドファーム(Lane's End Farm)の様子を紹介したいと思います。
目次
レーンズエンドファーム
レキシントン近郊のベルサイユにある種牡馬の繋養とサラブレッドの生産を行っている牧場。設立は1979年で2300エーカーの敷地面積を有しており、2024年現在はファリッシュ家がオーナー。過去にはエーピーインディ、キングマンボの他、フェブラリーステークス、チャンピオンズカップカップなどに勝利したレモンポップの父親であるレモンドロップキッドなどを種牡馬として繋養した実績がある。繁殖牝馬としても世界的名牝のゼニヤッタや日本でスプリンターとして一時代を築いたビリーヴを繋養していた。全米でも有数な生産牧場として認知されており、300頭以上のステークスウイナーを世に送り出している。
レーンズエンドファームのロケーション
キーンランド競馬場から直線距離で10キロほど。やはり周りにはサラブレッドの生産牧場が多い。
2024年現在繋養されている種牡馬と種付け料一覧
(Lane's End Farm のリーフレットより)
かなりのラインナップです。北米競馬史上最強馬と言われるFLIGHTLINE(フライトライン)の名前もあります。
牧場見学方法
牧場見学には事前予約が必要で、下記サイト(VISIT HORSE COUNTRY)の"BOOK YOUR TOUR"の"TOURS BY MEMBER"から予約を行います。一般参加型のツアーには種牡馬、繁殖牝馬などを見学するShuttle tour ($45)と種牡馬見学がメインのStallion Complex Tour ($30)があります。Lane's End FarmのH/Pからもツアーの案内がされておりますが、リンク先はこのサイトです。年間を通じてツアーが組まれています。
私が予約したツアーはダービーウィークツアーということで、種牡馬見学だけで$45でした。何かプレゼントがもらえたとかは無かったので、通常行われている$30のツアーとの違いは無いはず…。
見学ツアーの様子
牧場の正門を入り、敷地内を進みオフィス前に路上駐車をする。来客の専用駐車場などはありません。(そもそも正門がすぐに開かず、敷地に入るまでに1分程待たされた…。後ろに車も来てしまい少々焦るはめに…)
スタリオンのオフィス
牧場グッズの売られている部屋でツアー開始を待つ。
こちらは繋養されている種牡馬のキーホルダー。牧場グッズはシャツ、帽子などの衣類が多い。
ツアーの開始は種牡馬展示から
シティオブライト(G1:4勝 ペガサスWC、BCダートマイル、マリブS 他)
フライトライン(G1:4勝 BCクラシック、パシフィッククラシックS、マリブS、メトロポリタンH)
生涯6戦全勝で2着馬につけた着差は71馬身、レーティング139ポンドは北米史上最高
現役時はムチムチのパワー馬というイメージはありませんでしたが、だいぶ種牡馬らしい体形になっています。
こちらは2022年ブリーダーズカップ当日のフライトライン。引退レースでしたが、ライバルと目されたライフイズグッドを簡単に競り落とし圧勝でした。
種牡馬展示は2頭だけ…。この後種牡馬厩舎に移動し、馬房内での見学になります。
デアデビル(G1:1勝 シャンペインS)
マインシャフト(G1:4勝 ジョッキクラブ金杯、ウッドワードS、サバーバンH 他)
初めは柵の外からの見学でしたが、たまたま外に出てきたところを撮影
ギフトボックス(G1:1勝 サンタアニタH)
ゲームウィナー(G1:3勝 BCジュべナイル、アメリカンファラオS 他)
アルカンジェロ(G1:2勝 ベルモントS、トラヴァーズS)
アントヌッチ師が女性調教師として初めて米3冠競走に勝ったのが印象的でした
クオリティロード(G1:4勝 フロリダダービー、メトロポリタンH、ドンH 他)
このスタッドで一番高額の種付け料($200,000)の馬。
種牡馬を引退したレモンドロップキッドも見学することが出来ました。
レモンドロップキッド(G1:5勝 ベルモントS、トラヴァーズS、ウッドワードS 他)
以上が馬房内で見学出来た種牡馬たちでした。
エーピーインディの像が馬房の中央にあります。1979年設立の新しい牧場にとってはやはり牧場の礎を築いた種牡馬なのでしょう…
グループで来ている方の多くが記念撮影をされていました。
この後、放牧されている種牡馬の見学。
正直遠すぎて全く見えません…
以上が種牡馬見学ツアーの様子でした
感想
過去4つの牧場で種牡馬見学をしてきましたが、目玉となる種牡馬は1~2頭。ここのスタッドには有名馬が何頭も繋養されているのが驚きでした。それだけに$45という破格のツアー料金だったのかもしれませんが、ツアーに参加している方々が過去に参加したものと比べ熱心な方々(マニア?)が多いように感じました。それだけに写真を撮るのにも一苦労…。もう少し少人数制でやってくれるほうが良いと皆が感じていたはず…。あと女性のほうが男性よりも多かったですし、女性だけのグループが何グループも…。
牧場の風景写真
最後に牧場の風景を写真で紹介します。