バーボントレイル第5弾ということで、ケンタッキー州フランクフォートにあるバッファロートレース蒸留所を紹介します。
目次
バッファロートレース蒸留所とは
1775年に創業を開始し、現在アメリカで継続稼働している蒸留所としては最古と言われている。過去何度か改名されているが、バッファロートレース蒸留所という名前になったのは1999年から。その名が示す通り、この蒸留所の地がかつて野生のバッファローの通り道(トレース)であったことが由来とされている(改名前はエンシャントエイジ蒸留所)。現在の所有はライウイスキーで有名なサゼラック・ライのサゼラック社。現在生産されている主な銘柄は、バッファロートレース、ブラントン、ジョージTスタック、ウェラー、サゼラック ライなど(まだまだあります)。
ロケーション
蒸留所のあるフランクフォートの町はケンタッキー州北中部にあり、レキシントンからは車で1時間弱。周りを山に囲まれ、ケンタッキー川が通るとても自然が豊か環境。
ツアーの予約
この蒸留所の見学ツアーはなんと”無料”、ただしH/Pから事前予約が必要。人気の蒸留所かつ無料ということもあり、予約がいっぱいになっていることが多い。キャンセル待ちもあるが、とくに直前は休日、平日問わず予約はフルと考えていい(私も訪問の2か月ほど前、たまたま土曜日のお昼の1ツアーだけフルになっていないところを見つけ、幸いにも予約出来た)。
予約はH/PのVisit USのページから。蒸留所の敷地散策と熟成庫がメインのThe Trace Tour、蒸留の様子が見学出来るHard Hat Tour、蒸留所の歴史をたどるOld Taylor tourがあります。
www.buffalotracedistillery.com
私が予約したのはThe Trace Tour。本当はHard Hat Tourに参加したかったのですが、フルで空いていませんでした…。
ツアーの様子
まず蒸留所に到着したら、ビジターセンターへ。
ここで予約の確認とツアーの受付を行う(身分証明書の提示が必要)。
受付が終わるとギフトショップへ行き、ツアーの開始を待つように指示される。
ギフトショップ内のこの場所でツアーの開始を待つ。
開始時間になるとガイドの方(下の写真の中央の方)が来て建屋の外からツアー開始。お決まりの蒸留所の歴史の話からスタートし、なぜこの地がウイスキー作りに向いているか、ニューオーリンズとの関わりについてなどの話を聞く。
次に敷地の散策
すべての建屋に歴史を感じる。この蒸留所は2001年に国家歴史登録財に登録され、2013年に国定歴史建造物に指定されている。
散策中に建屋を繋いでいるパイプラインについての説明を受ける。この中には蒸気が走っていて、熟成庫の温度を保つために使われているとのこと。見た目がジェットコースターなので、ガイドの方はディズニーランドと言っていました。
熟成樽の生産建屋
ここでは樽の作り方、木材の種類、樽の内側を焦がすことなどの説明を受ける
樽へ詰め込み工程
外から眺めるだけで中は見学出来ません。
熟成倉庫
香ばしい樽の香りとひんやりとした感じがたまりません。
こちらの樽は2010年に樽詰めしたマッシュビル#1のものみたいです
ブラントンのボトリング工程
ここでビン詰め、ラベリング、パッケージングを行う
こちらはブラントンに使われる馬と騎手をモチーフにしたキャップ。ケンタッキーダービー馬と騎手がモデルになっており全部で8種類。
ツアーの最後は試飲
ここではウイスキーのマッシュビルの説明も聞くことが出来る。バッファロートレース蒸留所のマッシュビルは4種類で
Mash Bill #1(ライ麦10%以下):バッファロートレースなど
Mash Bill #2(ライ麦12~15%):ブラントンなど
Wheated Mash bill:W.L.ウェラーなど
Ray Mash Bill:サゼラック ライなど
試飲出来るのは6種類
写真左から、ウォッカ、バッファロートレース、W.L.ウェラー、E.H.テーラー、バーボンクリーム、バーボン樽で熟成したビール
バッファロートレースは過去飲んだことがあり、あらためて飲みやすいウイスキーだなとの感想。意外においしかったのがバーボンクリーム。ウイスキーをクリームで割ったものですが、アルコール度数も20%程度で飲みやすくなかりおいしい(あまりにも美味しかったので帰りにおみやけで購入しました)。この中で一番高価なのはE.T.テーラーでしょうか?こちらのマッシュビルは#1で、長期熟成でアルコール度数50%。
最後にギフトショップを見て終了。
以上がバッファロートレース蒸留所の様子でした。
歴史あるあこがれの蒸留所であったので、今回初めて訪れることが出来て感動でした。建物ひとつひとつに歴史を感じることが出来、何もかもが美しく映ります。
今回のツアーでは蒸留設備の見学は含まれていなかったので、次はそちらの見学が出来る様、H/Pから予約の空きを探していきたいと思います。