バーボントレイル第10弾ということで、ブレット蒸留所の様子を紹介します
目次
ブレット蒸留所とは
1987年にThomas E. Bulleit, Jr.により設立された蒸留所で、現在は大手飲料メーカーのディアジオが所有。シェルビービルにある蒸留所は創業30周年の節目に開設された。製造されているBulleitブランドは、バーボン、ライ、バーボン10年、アメリカンシングルモルト、バレルストレートの5種類。ライ麦の使用比率が高いのが特徴で、こちらはThomas E. Bulleit, Jr.の曽祖父であるAugustus Bulleitのオリジナルマッシュビル(ライ麦2/3、コーン1/3)に近い形になっている。
蒸留所のロケーション
地図の北にあるのがシェルビービルの蒸留所で、南がディアジオのレバノン蒸留所(こちらでもブレットバーボンが生産されている)。シェルビービルの蒸留所はルイビルから車で約50分程の距離にあり、I64からも近くアクセスは良い。周辺は農場に囲まれている。
蒸留所ツアー
見学ツアーはシェルビールビルの蒸留所のみで行われている。予約はBulleitのH/P (VISIT US) から。蒸留施設の見学とBulleitの試飲をするツアーがスタンダートで料金は$25。その他、カクテルを楽しめるいくつかのツアーがあり、その中にはレキシントンのWest Sixth Brewingのビールをウイスキーと一緒に楽しめるツアーもある。
ツアーは予約無しで当日申し込みも可能であるが、人数制限があるので空きが無いと参加出来ない。
シェルビールビル蒸留所の様子
こちらはビジターセンター。ツアーに参加するまたはお土産を購入する場合はビジターセンターに立ち寄る。
ツアーの申し込みを行うカウンター
ロビーにはコーヒーが置かれており、自由に飲むことが出来る
ツアー開始
ビジターセンター内で蒸留所の歴史の話などを聞いたあと、バスに乗って蒸留施設のある場所へ移動する。先日訪れたウッドフォードリザーブ蒸留所でもバスに乗っての移動があり、そちらは乗車時間2分程でバスの意味無しの状況であったが、ブレットの場合はそこそこの距離があり、バスでの移動はありがたい。
バスからの車窓
2017年に開設されただけあってすべてが新しい…
コントロールルーム前での説明。最新鋭の工場では工程のすべてでコンピューター制御が行われている
ウイスキーの原料に使われている、コーン、ライ麦、大麦を触らせてもらえます。
糖化工程
中に入って設備を見ることは出来ないので、窓の外から撮影
フレーバーの体験
酵母の違いによるフレーバーを体験できる
発酵(仕込み)工程
発酵されたもろみの臭いを嗅ぐことが出来る
蒸留工程
こちらも設備には近づけないので、過去に使われていたと思われる連続式蒸溜機の使っての説明。
こちらは外から撮影した現在使用されている蒸溜機
熟成工程の説明
こちらの蒸留所のツアーでは熟成庫の見学はありません
ツアーの最後はBulleitの試飲
試飲できるのはこちらの4種類(左からブレットバーボン、10年、ライ、シングルバレル)
フレーバーサンプルと比較しながらの試飲になります。
ツアーに参加していない場合はグッズショップに併設されているバーでテースティングすることが出来、ソーダ割りやカクテルなど、ストレート以外の飲み方も試せます。
以上がブレット蒸留所の様子でした。
2017年に開設された蒸留所だけあってすべてが新しくまさに工場見学的なツアー内容になります。発酵や蒸留の様子などを間近で見ることは出来ず少し寂しい感じはしましたが、参加者にフレーバーを体験させることに重点をおいている思いは伝わりました。