【アメリカ競馬】フェアメドウズ競馬場(Fair Meadows Race Track)

 アメリカの競馬場巡りということで、今回はオクラホマ州にあるフェアメドウズ競馬場を紹介したいと思います。

 

目次

 

フェアメドウズ競馬場とは

 オクラホマ州で2番目の人口のほこるタルサにある競馬場。Expo Squareという様々なイベントが行われるパビリオンや貿易センター、プールなどのが集まる施設の一角に立地。同じ場内に競馬場とは別に場外馬券場もあります。開場は1991年でオクラホマ州に現存する3競馬場の中で一番歴史が浅い。コースは1周約1000mのダートコースのみで芝コースの設定はありません。2024年現在、ライブのレースは6月~7月の2か月間にのみ実施され、すべてナイター競馬(1Rが夕方6時発走)で実施。サラブレッド、クォーターホースの他、ペイントホースアルパーサという品種のレースも行われます(水、木曜日がサラブレッド、金、土曜日がクォーターホースまたはペイントホース、アルパーサのレースが実施)。2024年現在、サラブレッドのグレード競走、リステッド競走は実施されていません。

 

 ペイントホースは馬体をペンキで2色に塗り分けたような毛色が特徴で、アルパーサは斑点模様があるのが特徴。ペイントホース、アルパーサともにクォーターホースやサラブレッド、さらにはアラブ種との交配が認められており、ペイントホースはAPHA、アルパーサはApHCといった協会で品種登録されているようです。とくにアイダホ州、オクラホマ州やテキサス州といったアメリカ中西部の競馬場でレースが実施されています。

 

競馬場のロケーション

 タルサのダウンタウンから車で10分程のところにあります。Expo Squareには広大な駐車場があり、無料で駐車出来ます。

 

 

競馬場の様子

競馬場の施設

競馬場の横に隣接している場外馬券場。少し中を覗かせてもらったが人はまばら。

 

駐車場から競馬場へ向かいます

 

場内に入るとコース全体が見渡せます。レース30分程前の到着で人はほとんど居ません。

 

レースを実況する為の施設でしょうか。

 

 レンジャーアリーナと呼ばれるイベントスペースが観客の入ることの出来る施設です。1Fは売店と無料で使用出来る喫茶スペースになっています。2FはVIP Fridayという$25で入場出来る有料エリアとなっていました(他の曜日に利用出来るのかは不明…)。120席分のシート、発券機、専用のバーなどがあり、テラスからは競馬場が一望出来ます。


1Fの売店

 

レンジャーアリーナとパドック併設されています。

 

 今は跡形もありませんが、2010年代前半までは立派なスタンドがあったようです(horseracing-tracks.com様の写真を借用)。

 

レーシングプログラム

フェアメドウズ当日のレーシングプログラムのみが売られていました($2)。

 

 プログラムを購入したら、競馬場のシャツをいただきました。この日だけのイベントだったようで、プログラム購入者の先着150名がもらえたみたいです。

 

パドックの様子

馬が近くを歩いてくれない、かつ屋内で少し暗いので馬が状態が見難いのが難点…。

 

 まだ日が暮れる前だったので、パドックから馬場に出てくるところのほうが明るく馬の状態が見やすかった…。こちらの誘導馬でペイントホースですね。出走するのはクォーターホースです。

 

 この競馬場のジョッキーの勝負服は馬主服ではなく、馬番ごとに決まったゼッケンと同じ色の勝負服になります。

この馬は毛艶がなかり良さそうに見えました…。

 

パドックからは急坂を下って馬場に出ます。

 

馬券購入

無料エリアではパドック内にあった2台の券売機、

 

レンジャーアリーナの1F屋外にある4か所の有人窓口、

 

 ゴール前の観客席に設置された3つの有人窓口で購入出来ます(本場開催としてはかなり少ない印象…)。

 

レースの様子

 この日はクォーターホースが7レースペイントホースとアルパーサのレースが4レース行われていました。

 

1RはクォーターホースのMAIDEN競走

 

勝ったのは5番の馬

ウイナーズサークルでの記念撮影の様子です。

 

2レースはペイントホースとアルパーサの混合レース(馬名横に書かれている"P"がペイントホースを示します。ただこのレースに出走していたのはペイントホースのみ)。

 

レースの観戦はレンジャーアリーナの前から。少し高台になっているのでレース観戦はしやすい…

 

明らかなペイントホースっぽい色の馬はいません…

 

以上がフェアメドウズ競馬場の様子でした。

 

さいごに…

 こじんまりとした競馬場で、施設自体に特徴はありませんでした。ただペイントホースとアルパーサの競走を初めて見ることが出来たのは良い経験になりました。馬券の発売額も多く無く、事実競馬場廃止の話も過去にあったようなので、何とかこの地での競馬文化が続いていくことを願っております。