【アメリカ競馬】レミントンパーク競馬場(Remington Park)

 アメリカの競馬場巡りということで、オクラホマ州の競馬場第2弾、レミントンパーク競馬場を紹介したいと思います。

 

 

以前紹介したオクラホマ州のフェアメドウズ競馬場の記事(第1弾)はこちらから

essentialquality.hatenablog.com

 

目次

 

レミントンパーク競馬場とは

 オクラホマ州で3番目に開場したオクラホマシティ郊外にある競馬場。ルイジアナダウンズ競馬場の開設にも携わったEdward J. DeBartolo Sr.によって1988年に開設され、コースはダート1マイル、芝7Fのオクラホマ州初の国際規格競馬場となっています。1988年の開業当時、アメリカの競馬場で初めてダートコースに砂をポリマーでコーティングした全天候型のエクイトラックが使用されましたが、安全性には優れるものの熱に弱いという欠点があり1991年に廃止。アメリカでは2005年にターフウェイパーク競馬場でポリトラックを導入するまで人工素材を使用したコースは存在しませんでした。

 

 2024年現在の開催はクォーターホースのレースが3月から6月サラブレッドのレースが8月から12月で行われており、サラブレッドのグレード競走はオクラホマダービーがG3で施行されています(レミントンパークオークスは2024年よりリステッド競走へ降格)。クォーターホースではG1格付けされたレースが多数行われており、その中でもHeritage Place Futurity(賞金$1,081,820)Remington Park Futurity(賞金$854,775)などのサラブレッドを上回る超高額賞金のレースも行われます。

 なお12月にはケンタッキーダービーへのプレップレースであるRemington Springboard Mile ($300,000) がリステッド競走として行われています。

 

競馬場のロケーション

周辺には住宅地も近い事もあり映画館や動物園などが隣接します。

 

 

競馬場の様子

スタンド

 かなり立派なスタンド、さすが国際規格の競馬場です。カジノと競馬場との複合施設となっており、スタンドの2階はカジノ、スタンドの1階、3階は競馬場の施設として使用されています。

 

 場内は広く、日本の競馬場のようなつくり。当日はナイターでしたが、1R前ということもあり閑散としています。

 

エントランス

 

券売所

 

3Fの観客席

コース全体が見渡せるスタンド

 

立派なシートが無料で使用出来ます

 

芝コース 1 1/16milesのスタートが一望できます



パドック


かなり多くの観客を収容出来るつくり

 

馬をじっくり見れるのは装鞍時

 

 パドックではプログラムをみながら予想しますが、聞いたことのない種牡馬の名前が並んでおり、それを見ているだけでも地方の競馬場に来た雰囲気が楽しめます。

 

 こちらはオクラホマ産限定レースの出馬表。太文字の馬名の下に種牡馬名が書かれていますが、CommissionerKiplingBackstabberEuroearsDanzaGentlemen's BetDen's Legacyなどのまず日本で見かけることのない名前が並びます。なおEuroearsBing Crosby Stakes (G1) の勝馬で、CommissionerT.プレチャー厩舎所属でG2、G3を勝利した実績がある馬(調べるまで知りませんでした…)。うち3頭はBlood Horseのスタリオン検索でもヒットしません…。ヒットした馬の情報から彼らはオクラホマや隣のアーカンソーで種牡馬生活をしていることが判明…。

 

パドック周回後、馬場に向かいます

 

スタンドを通り向ける馬道

 

なんとなくフェアグランズ競馬場に雰囲気が似ています

 

コース

ナイター設備もあり広々とした馬場

 

3コーナー

 

ウイナーズサークル

 かなり多くのゲストがいますが馬主ではなさそう。当日競馬場のイベントをやっていたようで、その方々と推測…。

レース

日も暮れてきて、徐々にナイター競馬の雰囲気が出てきます

 

4Rは1mileのダート戦、スタンド前からの発走

観客前からのスタートは盛り上がります…


5Rは芝の1mile。こちらもスタンド前からの発走

当日は全8レースのうち2レースが芝のレースでした

 

 大きなコースですが、1レースあたりの出走数が少ないので馬券は当たりやすい…。5レースやって4レースで馬単が的中出来ました。


以上がレミントンパーク競馬場の様子でした。

さいごに…

 写真を見ていただいたようにかなり立派な競馬場ですが、週末にしては観客が少なく閑散としていました。馬券の売り上げもそこまで多くは無いので、レースの賞金水準も高くなく、クレーミング競走に至っては総賞金$5,000というレースも…。そうなるとなかなかレースのレベルも上がらず、2024年のオクラホマダービーに至っては、出走全6頭のうち下位2頭(それもダントツの人気薄)がオクラホマ地区を中心に出走する馬達というのが現実でした。ここからの打開策というのは難しいですが、上で紹介したようにオクラホマ地区では小規模ながらサラブレッドの生産も行われているので、何とか頑張って全国区の馬が誕生するのを期待したいですね。

 

 

さいごに競馬場のシーンを何枚か